脂肪注入法は自然に近い?

豊胸術に脂肪注入法があります。脂肪と言っても、何の脂肪か分からないものではなくて、吸引した自分の脂肪を使うことになります。つまり自分の無駄な脂肪を吸引し、必要としている部分に移すということで、脂肪注入法がうまくいけば一挙両得になることも可能なわけです。また、脂肪注入法のメリットとして、自分の体からとったものを自分の体へ入れるのだから、より自然に近い施術で、他の豊胸術と比較すると安全性が高いとも言われます。メスを使う必要のない施術だということも、利用者の肉体的・精神的負担軽減になります。美容整形・美容外科の施設によっては、豊胸術の施術と言えば脂肪注入法を中心に行っているところもあります。

脂肪注入法の実際

それでは美容整形・美容外科で行われている一般的な手順を見てみましょう。まず施術を受ける人の体の中で脂肪吸引に適した箇所を決定します。脂肪吸引可能な箇所は、臀部、大腿部、腹部などがあります。脂肪を吸引したら、遠心分離などの処理をし、有効な脂肪を専用の針でバストへ注入します。施設によって違いはありますが、だいたいこのような流れになります。ここまで読めばいいことばかりのような脂肪注入法ですが、もちろん問題点もあります。それは注入した脂肪が定着する割合の脂肪生着率です。せっかく注入した脂肪も、一般的な生着率が10%~20%(量や移植する場所により違います。30%~50%という施設もあります)と言われていて、各施設ともそれよりも高い生着率を達成して宣伝しようと躍起なようです。たとえば、聖心美容外科の脂肪由来幹細胞移植の方法は、実験データによる理論値だということですが、生着率が80%~90%だとうたわれています。ただ、やはり様々な条件に左右されるので、このような数字は参考に留めておくべきではないかと思います。